【初心者用】太陽電池の有害物質の危険性と適切な廃棄について




 

ライオンくん

あっちゃん!太陽電池って実は環境に悪いんだって??隣のおばちゃんが言ってたぞ!

 

あっちゃん
うん?どんな点で悪いんだい?

 

ライオンくん

数年したら太陽電池のゴミが一杯でるし、危ない化学物質も入ってて環境にすごく悪いみたい。体にも悪くて悪影響でるから良くないって。

 

カメくん
うちはそろそろ太陽電池捨てようと思ってるんだけど、ポイっとゴミ捨て場に置いて良いのー?環境に悪くないのー?

 

あっちゃん
OK!じゃあ1つずつ紹介していくね!

 

太陽電池はただ導入するだけ簡単です。

でも、将来まで責任を持って持続性を見据えることが大切。

 

何かと疑問視の多い太陽電池の「使用中、使用後の疑問」について紹介します。

結論

太陽電池の廃棄については、現在改善中です。

ぜひご協力とご理解をよろしくお願いします。

というところです。

火力や原子力発電は「電気をつくる」仕組み自体がサステナブルでないので、今回はこれら発電方法との比較はしません。

 

一方で、廃棄や化学物質に関する正しい理解のために、太陽電池と「社会の製品」を比較して紹介したいと思います。

はじめに

本を紹介させてください。

ご存知の方も多いかもしれません。著者は出口治明氏。

京都大学法学部後、生命保険業界に従事、60歳にしてライフネット生命保険株式会社を開業しています。

この著書の中で、私が非常に共感し、常に心がけたいと思う思考があります。

それは「タテヨコ思想」と表現されます。

タテとは歴史を通した時間的な違いの学び

ヨコとは世界に目を向けた空間的・文化的な違いの学び

 

この「タテヨコ思想」を持ってこそ、「判断」ができるようになると述べています。

以下、自分の中で咀嚼した学びです。

物事をタテとヨコから学び、視点を広げること。

そうすることで自分の中に、1つ1つのものごとの立ち位置の地図ができあがり、いずれは全体像が見えてくるようになる。

全体像が見えてこそ考えの中に「ものさし」をひくことができ「判断」ができるようになる。

 

ライオンくん

何が言いたんじゃー。

 

あっちゃん
うん、言いたいことは、、、

言いたいこと

1つのことを1つの視点からみるのではなく、そのモノ自体が周りのモノと比較してどんなモノなのか

 

今日は「ヨコの視点」を持ちながら紹介をしていきたいと思います。

 

 

というのも、太陽電池の廃棄の話になると批判的な意見を多く聞きます。

そしてその意見を聞いているとわたしは疑問を感じることがあります。

 

持続性への問題を認めつつ、わたしの抱く疑問と共にできるだけ正しい理解に繋げていけたら嬉しいです。

 

太陽電池廃棄問題のすべて

太陽電池の廃棄に関しては大きく3つの疑問があげられます。

 

①有害性

環境に優しいはずの太陽電池が有害物質だらけという噂に対する疑問

②廃棄方法

太陽電池の廃棄方法に関する疑問

③将来の太陽電池の廃棄量問題

太陽電池の増加に伴い、将来的な太陽電池廃棄物の環境破壊に関する疑問

 

それぞれについて紹介します。

 

太陽電池の有害性

カメくん
太陽電池をこれから捨てようと思うんだけど、環境に悪いっていうのは本当なの??

 

あっちゃん
うん、確かに一部分は問題があるんだ!そこんとこ、紹介するね

 

廃棄に関わる現状の問題

太陽電池には、様々な金属が含まれていて、中には人体や環境に有毒なものも含まれていますが、それら物質は日頃の世界中の研究活動や医療の場でも使われています。

 

これらの社会的な活動が、環境破壊として取り上げられないのは「適切に処理」しているからです。

 

問題は、扱っているモノと処理方法に対する適切な理解です。

 

総務省が平成29年に報告した「太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査」の中で、廃棄の問題に関する調査が行われました。

 

この中で、環境に対する指摘のアンケート結果では次のことが紹介されています。

問題は、太陽電池に含まれる有害物質の情報を80%の業者が廃棄業者に情報を提供せず、さらに処理する側も56%もの割合の業者が有害物質の廃棄に関する情報に関する配慮を行っていないという点です。

こうした現状から総務省は次のようにまとめています。

有害物質情報は排出事業者(捨てる人)から産廃処理業者(処理する人)に十分提供されず、含有のありなしが確認されないまま、一部の遮水設備のない処分場に埋立てられている

 

→ 有害物質が流出する懸念

 

カメくん
ちゃんとした理解と情報の提供が必要ってことだね!

あっちゃん
うん、そういうこと

 

太陽電池の有害性

あっちゃん
それとね、一応紹介させて。太陽電池の有害性に関しては過度に心配しているようにも思うから

 

カメくん
なになに??

 

太陽電池の有毒物質ってどんなモノがあるのでしょうか?
経産省が平成26年に発表している調査では、太陽電池の含有物に関しては次のような評価結果を公表しています。

 

はじめに注意が必要なのは太陽電池にはいくつかの種類があるということです。 こちらをぜひご参照ください。
太陽電池を使おう!原理や種類をわかりやすく紹介。実はぼくらも太陽電池。
2018.5.11
太陽電池の原理・仕組みと種類をわかりやすく紹介します。...

 

太陽電池の有害物質として、よく危険物質として取り出されるCd(カドミウム)は、Cdをメインにした太陽電池「CdTe太陽電池」で比較的に多く含まれます。

 

そのほか、Si (シリコン)系の太陽電池などではほとんど含まれていません。

 

さらにCdTe太陽電池については、日本国内では毒性への懸念から製造が中止されています。

 

種類によって含有成分が違うので一概に悪いと決めつけられる訳ではありません。

 

カメくん
ふーーん、有害性は種類によって違うんだね。

 

それを踏まえて、調査結果から見える有害金属について、導入で紹介した「ヨコの視点」から危険を考えたいと思います。

 

有毒物質として挙げられるのは種に「鉛」「ヒ素」なので、この2つについて紹介します。

 

中毒を引き起こすとして有害物質と認知されている鉛。

2012年以降の種類の中で一番鉛が含まれている太陽電池で61,060mg/kgと示されています。

太陽電池1kgの中に61gの鉛が含まれているので重さの比率で6%ほどが鉛です。

 

カメくん
うおー、すごい環境に悪いじゃんかー!!すぐに使うのをやめるべきだー

(絵を書いてみました。)

 

はい。

私はこんな時に少し疑問に思います。

 

車に使われている鉛蓄電池の鉛含有割合は、電池全体の重さの約60%。

環境省の資料参照

原理自体がそもそも鉛に電気を溜める形式なので当然です。

 

同じ重さの場合、蓄電池の方が10倍もの鉛を使用しています。

 

でも、世の中みな、自動車には特に批判なく乗り続けていると思います。

 

 

なぜ問題にならないのか?

その1つは蓄電池の廃棄・リサイクルに関する取り組みの歴史が長く、厳しく取り扱われるための周知が行きわたっているからです。

 

鉛蓄電池の撤去、回収業者も、鉛蓄電池を廃棄する業者も、規約に対して適切に対処しているのでオオゴトにならないのです。

 

カメくん
ほおー、正しく捨てることができれば環境に悪くないんだね

 

そうなんです。

適切に処理してあげれば良いんです。

そのためには太陽電池を取り扱う人たちが危険性を理解することが大切なんです。

 

 

ヒ素

 

(PVとは太陽電池のことです。)

 

こんなとき、私は疑問に思います。

2012年以降の太陽電池の中で最も多いものでもヒ素の含有量は0,030mg/kg以下。

 

一方、みなさんが食べているヒジキ。

乾燥ヒジキ中で、有害とされるムキタイプのヒ素はの含有量は0,063mg/kg。

参照:食品衛生の窓さま

 

太陽電池と比べて、ひじきはヒ素を2倍ほど含んでいます。

(ヒジキは調理方法によってヒ素を取り除くことが可能です。)

 

海外では、ヒジキの摂取に勧告をだしていますが、日本では、過度な摂取をしなければ問題ないとされています。

 

 

 

以上から、必要以上に太陽電池を毛嫌いする必要はないです。

身近なものでも同様な元素を含んだものはあるので、過度に太陽電池を遠ざける必要はありません。

 

 

今後、太陽電池業界は必ず発展します。

その成長の中で、有害物質への対応を含めて処理技術、危険性の周知、無毒材料の開発を地道に積み重ねていけると信じています。

 

太陽電池の有害性に対して過度に心配し、拒絶反応を示す必要はありません。

現在、改善中です。ぜひご協力とご理解をよろしくお願いします。

 

なんか、太陽電池業者のコメントみたいになってますね笑

 

 

有害性に関しては、ここまでです。

次は太陽電池の廃棄、リサイクルに関して紹介します。

廃棄・リサイクル方法について

太陽電池の廃棄・リサイクルの方法に関しては、環境省発行の「 太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」に詳細が掲載されています。

ここでは簡単に紹介します。

 

太陽電池を廃棄するタイミング

太陽電池を廃棄するケースは以下の3つが考えられます。

  1. 住宅の解体
  2. 太陽電池の故障・不具合
  3. 自然災害等による太陽電池の落下・破損

 

カメくん
ひえ、3つもあるのか。ボクは一体どれなんだろう。

あっちゃん
イラスト付きで簡単に説明するよ!

1. 住宅の解体時に廃棄されるケース

住まわれている住宅の建て替えやリフォーム、解体などに伴って太陽電池を廃棄する場合です。

住宅用の固定価格買取制度では買取期間が10年もしくは20年、基本的にはその後も自家消費によるメリットが継続します。

しかしながら、引っ越しや住宅の解体に伴って太陽電池を廃棄する必要がでてきます。

その時の流れについて紹介します。

住宅の解体時に太陽電池も同時に廃棄する場合、通常は解体業者が排出者(ガイド上のゴミを出した人)になります。

この場合、太陽電池は、「産業廃棄物(産廃)」として扱われます。

撤去後は排出者である解体業者が責任をもって処理することになっていますので、家主として気にすることはほとんどないかもしれません。

解体業者は、撤去された太陽電池の回収を他の業者に依頼することもありますが、解体で発生したその他のゴミと共に、一緒に持ち帰るケースも多くあります。

その後、基本的には産業廃棄物の中間処理業者に渡され、選別・破砕等で分別されたあと、金属やガラス等の一部はリサイクルに、残りは埋立に回ります。

 

2. 太陽電池の故障や不具合で廃棄されるケース

設置した太陽電池が故障したり不具合が起きてしまい、撤去・交換をする場合です。

一般的には、設置した時と同じ施工業者(設置した業者)もしくは販売業者が撤去します。

この場合、製品不良で撤去・返送された太陽電池を太陽電池メーカーが処分する場合には、メーカーがゴミの排出者です。

それ以外の場合で施工業者が自ら処分する場合は施工業者が排出者となります。

ガイドにより、メーカーや施工業者が責任をもって太陽電池を処分します。

 

3. 自然災害等の太陽電池の落下・破損で廃棄する場合

地震や落雷、台風等で設置した太陽電池が落下・破損したことに伴い、撤去する場合です。

 

もし、太陽電池が既に落下していた場合、施工業者に依頼する必要はありません。

 

太陽電池を新規で購入する場合は、新規の太陽電池を設置する施工業者にパネルの処分を相談できるかもしれません。

 

一方、家主自ら撤去・処分する場合は、これまで仕組みが少し異なります。このような場合は、ガイドライン上、「産業廃棄物」ではなく、通常の「家庭ごみ」と同じ区分の一般廃棄物として扱われます。

なお、1. や2. の場合でも、太陽電池を家主自ら取り外した場合は、同様にガイドライン上の区分は「一般廃棄物」になります。

 

しかし、このケースでは各市区町村によって対応が異なります。

ご自身で判断せず、お住まいの市区町村のゴミの担当窓口に相談することをお勧めします。

 

カメくん
ボクは家にはこのまま住むけど、太陽電池だけ外したいから、ええっと、、、

あっちゃん
2番のタイプだよ!太陽電池を取り付けてくれた業者さんに連絡しよう!

 

太陽光電池廃棄の具体的な費用

 

カメくん
ボクは業者に頼めば良いんだね!でもいくらぐらいするんだろう、、高過ぎないのかな、、、

あっちゃん
値段についてはこんな感じだよ!

 

太陽電池の廃棄に掛かる値段は大きく2つあります。

  1. 撤去代(取り外して運んでもらう値段)
  2. 廃棄代(ゴミとして処理してもらう値段)

 

具体的なお値段に関しては、ソーラーパートナーズさんに電話で確認しました。(普段は太陽電池の撤去と再設置を一緒に実施するので、撤去だけの値段は試算が難しいということでした。そのため、「この値段の範囲なら問題なくいけるでしょう」という範囲でコメントを頂きました。)

太陽電池の撤去代

撤去代は、取り付けられている太陽電池を留め具から外して、処理業者まで運んでもらうために掛る費用のことです。

屋根に取り付けてある〜10kW程度の太陽電池の撤去は、多く見積もっても15万円を見ておけば問題ありません。

しかし、この値段は業者さんによってマチマチです。

太陽電池の廃棄代

廃棄代は、太陽電池をゴミとして処分するときに掛る費用のことです。
リサイクルなど手間のかかる処理をする場合は値段が高くなるケースもあります。
一般的に、業者やその後のリサイクル、処理の方法によって変わりますが、パネル20枚ほどで6万円と思ってもらえれば十分です。

 

合計の廃棄にかかる費用

太陽電池20枚ほどを廃棄するために必要な費用は撤去代15万円と廃棄代6万円を合わせて21万円ほどみてもらえれば大丈夫です。

ただ、業者によって撤去・廃棄の値段は異なるため、最低2つは見積もりをとって比較することをおすすめします。

 

太陽光パネル廃棄の今後

 

 

 

 

ライオンくん

将来の太陽電池のゴミの量はどのくらいだー??

あっちゃん
不思議なところに興味があるね。調べて見るよ

 

環境省が発行している「 太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」の中に、今後の太陽電池の排気量の予測が書かれています。

 

仮に全ての廃棄を埋め立てるときに、2039年には2020年の276倍もの量の太陽電池で廃棄される見積もりです。

 

この問題は、深刻です。

仮に全量が埋め立てられるとなると、現状の日本全土での年間埋め立ての量は1700万トンほど。

2039年での日本全土の埋め立て量の予測値は定かではありませんが、現状の埋め立て量と比較すると太陽電池だけで4.6%もの量をしめます。

1産業の1製品がこれだけの量を占めるのは異常です。

 

国はリサイクルの対策を始めています

国立研究開発法人のNEDOは平成26年から太陽電池のリサイクル技術開発推進に向けたプロジェクトを発足し、数億単位の開発投資を行っています。

平成30年までの達成目標を1つのゴールとしてスタートしましたが低コスト化に関する開発は平成29年にすでに達成ずみ。

今後も市場競争力の影響からさらに低価格化開発は推進されていくと考えられます。

問題が大きくなることを予測し、国は堅実に対策を実施してくれています。

廃棄の歴史と現状から推察

毎年のゴミの最終的な埋め立て量はビックリするほど低下しています。

環境省が発表している廃棄物等に関する報告をみるとその技術革新と対応に頭が上がりません。

1990年初頭には、1億トン以上の埋め立てがあったにも関わらず、この25年ほどで1億トン弱もの埋め立て量を削減しています。

 

カメくん
すっごい下がっているんだね!日本は本当に頑張っているんだね!

 

 

そうなんです。すごいんです。

さらにゴミの量を減らす努力に関しても徹底しています。

産業廃棄物というゴミの種類(太陽電池は、おおよそ、産業廃棄物に指定されます)では、排出量は4億トン弱ありますが、最終的な埋め立て量は0.1億トン強。

その数値わずか排出量全体のうちの3%です。

 

これだけ、ゴミを減らすために技術開発や制度の整備を行っているのです。

 

 

太陽電池に関しても、2039年に仮に全てが埋め立てられたら80万トンもの埋め立て量になるかもしれません。

 

しかし、日本のゴミに対する真摯な取り組みをみると、そんなことはないように思います。

 

 

リデュース リユース リサイクル

 

1人1人みなさん自身の意識が、劇的な改善を生んできたのです。

 

太陽電池に関しても、1人1人が主役になって埋め立て量を少なくするように働きかけることが鍵なのだと思います。

さいごに

太陽電池の廃棄に関するアレコレを紹介しました。

 

太陽電池の危険性や問題点、将来への環境への不安に関して少しでも役立つ情報になっていれば嬉しいです。

 

読んでくださりありがとうございました。

 

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